父の補聴器はタンスの肥やし!? 91歳から学んだ“聞こえない”の真実

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お年寄りを追い越すときは要注意!
もしかすると、あなたの声もベルも聞こえていないかもしれませんよ!!

さて、私の父も、気がつけば今年で御年91歳。

母が亡くなって早いもので7回忌を迎えました。年月の流れは本当に早いですね。


父は耳が遠くなり、当時「これが最新!」とすすめられたテントウムシサイズの補聴器を購入したのですが……。


なんとスマホで調整できるというハイテク品!

私は「これなら若者に負けないわ」と父が喜ぶ姿を想像していたのです。

ところが現実は違いました。


「使い勝手が悪い!」
「調整なんて面倒だ!」

と文句のオンパレード。

補聴器は引き出しの奥でお昼寝中。あんなに高かったのに……(涙)。

おまけに補聴器なしで平気な顔して外出するもんですから、ヒヤヒヤものです。

ある日、父が道路を横切ろうとしていたとき、
車が近づいているのにまったく気づかない姿を見てハッとしました。

「なんてわがままな年寄りだ」と思っていたのは大間違い。

父はわがままなのではなく、本当に聞こえていないから避けられなかったんです。

そう思ったら、自転車に乗るときも、車を運転するときも、高齢者を追い越すときは自然と慎重になります。

クラクションなんて聞こえていないかもしれない。

ベルを鳴らしても気づかないかもしれない。

むしろ、こちらが避けてあげるのが一番安全なんだと学びました。

考えてみれば、自分も耳が遠くなる未来はそう遠くありません。

今でさえ「あれ?最近テレビの音が大きいって言われるなあ」なんて思い当たる節がある方、いらっしゃいませんか?(笑)

そう、耳はある日突然悪くなるのではなく、気づかないうちに少しずつ聞こえなくなっていくものなんですよね。

でも、耳が遠くなった人を「わがまま」「頑固」と決めつけるのは大間違い。

本人だって好きで聞こえないわけじゃないんですから。

父を見ていてつくづく思いました。

だから皆さん、運転のときは要注意。

横断歩道を渡るおじいちゃんやおばあちゃん、もしかしたらクラクションも聞こえていないかもしれません。

自転車で追い越すときも、いきなり横に寄るのは危険。

「耳が遠いかもしれない」という目で見るだけで、事故を防げることがあると思います。

父の補聴器は相変わらずタンスの肥やしですが(笑)、
私にとっては大きな気づきをくれました。

「お年寄りはわがままだから避けない」のではなく
「聞こえないから避けられない」。

この違いに気づけただけで、親に感謝しなくちゃいけないのかもしれません。

さて、今日も父はご機嫌で散歩へ。

私は後ろから「危ないから気をつけてよー!」と叫びますが、当然聞こえていません(笑)。

でも、そんな姿を見ながら
「お互いさまの気持ちで、世の中みんなが優しくなれたらいいな」
と思うこの頃です。

どうぞ皆さんも、運転の際は“耳が遠いかも運転”を心がけてくださいね。

※残暑~!
思わず食べたかき氷
9月なのに美味しかった

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