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大阪弁「てんご」って知ってる?
先日、大阪の淀屋橋付近を歩いていたら、
街灯に「てんご(Joking)」と書かれた旗がひらひらしてました。
おしゃれに英語で「ジョーキング」とありますが、
わたしら世代にとって「てんご」は、そんな洒落たもんちゃいます。
子どもの頃、母親からよう言われましたわ。
「こら、てんごすなっ!」ってね。
いたずらして怒られた、あの声の響き、いまでも耳に残ってます。

いたずら?それとも悪さ?
大阪弁で「てんご」とは、
「いたずら」「ふざけ」「ちょっとした悪ノリ」のこと。
でも、ただの“ジョーク”や“冗談”とはちゃうんです。
もう少し生々しい、“悪ガキの所業”に近い感じ。
たとえば、親戚の集まりで、こたつの下から人の足つついたり、
おでんの具をこっそり一個多く取ったり、
そういう小ずるい悪さ、まさに「てんご」です。

「てんご」の由来、ちょっと意外やで!
この言葉、調べてみたらけっこう歴史が古いんです。
もともとは「癲狂(てんきょう)」という
漢字が語源という説があります。
意味は「ふざける」「狂ったように騒ぐ」。
これが時代とともに訛って「てんごう」→「てんご」になったそうです。
つまり、昔の人も子どものやんちゃを見て、
「あいつ癲狂やなぁ!」って笑ってたんでしょうね。
どの時代にも、やんちゃ坊主はおるもんです。

おかんの一喝が懐かしい
わたしが小学生のころ、
友達と近所の空き地でクモの巣を
木の棒を投げながら壊してて、
木の棒が飛びすぎて窓ガラス割ったことがありまして。
そのとき、母親が一言。
「アンタ、えらい“てんご”しよるなぁ!」
怒られてるのに、どこか笑いがこみ上げる。
「てんご」って不思議な言葉で、
怒りながらもどこか愛情がにじむ響きがあるんです。
「バカたれ!」ほどキツくなく、「アホやなぁ」ほど軽くもない。
叱りの中にも、“しゃあないなぁ”という笑みが混ざっている。
そんな大阪のあったかい文化そのものです。

言葉が消えていくのはもったいない
最近は若い人に「てんご」って言うても、
「何それ?」って顔されます。
代わりに「イタズラ好きやな〜」とか
「ふざけすぎやで〜」なんて言葉が主流。
これも古い??(笑)
でも、やっぱり「てんご」には
大阪らしい“人懐っこさ”があるんです。
怒りながら笑って、笑いながら叱る。
そんな空気がこの言葉ひとつに詰まってる気がします。

まとめ:「てんご」は大阪の愛情表現
英語で言うと“Joking”や“Playful”なんですが、
ニュアンスとしては「愛あるいたずら」。
叱る側も、叱られる側も、どこか笑っていられる。
「てんご」は、そんな大阪人の“心の余裕”を映した言葉かもしれません。
☆本日の一枚

タイの子の煮物
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